● 車の部品としてのホイールの重要性
車を走らすのに地面に接するタイヤも重要ですが、そのタイヤを取り付けているのがホイールというもので、此れが又、大切な要素になっています。
此のようにタイヤのホイールも同様に、見た目の感覚だけではなく、その形や性質によって乗り心地や燃費等にも大きく影響を及ぼします。
タイヤは擦り減ってくると当然交換しますが、ただホイールの場合は通常は其のような感覚は少ないのが普通になっています。
しかし、ホイールそのものも走行性や特性を左右する大きな要素になりますし、ホイールの交換も同じ様に考える必要性は有るようです。
その為、ジックリと時間をかけ自分にあったホイールを探すのも大事です。
昨今では、特に普通車においてはアルミホイールが一般的になっています。
アルミホイールとはアルミ単独、又はアルミ合金を主体としたホイールのことになります。
アルミホイールはアルミという金属の特性を示している通り、メリットとしては「軽い」ことと「デザインの自由性」があると言えます。
● アルミホイールの利点と若者ウケ
此のことは、スチールホイールに比べますとアルミホイールは軽量なために、車の走行性やハンドルの操作性がよく、従って、車の燃費そのものが良くなるとも言われています。そしてアルミホイールの最大の特徴は、アルミそのものスチール・鉄に比べて金属の性質として柔らかく成型もしやすいので、いろいろな形のホイールが作られていますし、その為に色々なデザインのものが実際に作られていて、此のことが最大の特徴といえるのです。
此のことは、デザインや格好良さというのは若者たちには非常に敏感であり、より優れたデザインのアルミホイールがより多く作られていて、近年ではホイール専門店まであり、若者のステータスの一つにもなっているのです。
その他にも、アルミホイールはスチールに比べると腐食しにくいという特性もあります。 しかしアルミも全く錆びないわけではありませんし、薄い膜のようなものが張ってきて次第に光沢がなくなってきます。
従って、アルミと言えども偶には磨いてやることも大事で、見栄えが良くなる要素の一つになります。
最近ではアルミでも黒メッキなどして光沢を維持しているアルミホイールもあります。
● アルミホイールにもデメリットが有るが、
一方、アルミホイールはデメリットもあります。
アルミは資源としても、精錬にしても鉄よりは厳しい面があり、又、成形にしても手間が欠かすために価格的には高価になるということです。
又、アルミはスチールに比べると柔らかく強度が足りないので、頑丈にするためには肉厚にする必要がありますし、そのため、どうしても価格が高くなってしまいます。
その点、アルミの場合は確かに鉄などと比べると柔らかく加工しやすいし、色んな形の物が容易にできます。 従って、若者たちには見た目がカッコイイとか、錆び難いとか、軽量であるというメリットがあるわけです。
スチールホイールは見た目もダサイ感じがするとか、錆び易い、薄っぺらな感じを受ける等々、特に若者たちには敬遠しがちなのでしょう。
● ステンレスホイールが無いわけ、
車のホイールで鉄、アルミというのはありますが、ところで錆びないステンレスというのが有ってもよさそうですが、殆ど見受けられませんね。
錆びなくて強度があるという金属なのどうしてないのでしょう・・?。
色々、調べてみると実は、ステンレスと言うのは錆びないために処理をした合金なのであり、其の為、合金ならではの性質を持ってしまったとされています。 鉄やアルミなどに比べて熱伝導率、即ち、熱の伝わり方が悪いのだそうです。 そのため車が走行中に高速回転して熱を発生させてしまっても、大いに冷め難くなり籠ってしまって、タイヤに対して熱による悪影響を及ぼすともされているようです。 それに、硬度が硬いため加工もし難いとも言われます。
やはり、車のホイールはアルミがいいですね。
でも困ったことにアルミは鉄などに比べても非常に軟らかいです。 暫く乗り回したアルミホイールの表面を観ると、細かい傷が案外付いているものです。 極小さくて見難いものならいいでしょうが、大きい傷は修理しなければなりません。
アルミホイールは、此のように意外と繊細な部分が有りますので日頃の手入れや管理も大切なのです。