寒い冬は後付け型シートヒーターで快適ドライブを

★寒い冬の自動車通勤で最も辛いのは…
寒い冬、毎日の様に自動車通勤をしていると、最も辛く感じるのは愛車のシートに収まった瞬間に違いありません。
背中からお尻にかけて一瞬感じるあのヒヤリとした感覚は、走り出した後もしばらくは確実に残り、人によってはトラウマを覚えてしまう事も。
酷い冷え性持ちの人や、普段はひんやり滑らかな感触が心地良いレザータイプのシートカバーを愛車に装着している人は、それらの不快感を特に強く感じてしまうケースもあるでしょう。

★ロングドライブでも問題になるシートの冷たさ
日々の運転であれば比較的短時間で愛車のシートから離れられるものですが、これが片道数百キロにも及ぶロングドライブとなればそうはいきません。
少なくとも次のパーキングエリアまでの1、2時間はシートに座ったまま耐えなければならないもの。もちろんしばらくシートに収まっていれば接触部分はある程度温まってはくるのですが、人肌となれば当然その程度にも限界はあります。
普段から体温が低めの人なら思う様に温まらず、そうなれば長時間に渡り冷たいシートから逃れられない状況に。前方からはエアコンからの暖気は来るものの、一方背中やお尻からは体温が奪われるがままですから、最悪です。

★不快なシートの冷たさを解消してくれるシートヒーター
最近のカーアクセサリーは便利なもので、この様なシートからの冷えに対処すべく、シート側から温め快適なドライブを約束する後付け型のシートヒーターが幾つも登場してきました。
それらの多くがシート本体とシートカバーとの間に違和感無く貼り付けられる様な薄いシート状となっており、配線の取り回しさえ考慮すればセッティングも比較的容易。それ程時間を掛けず、シートからの有難い温もりを感じられる様になるのです。

★後付け型シートヒーターのセッティング上の注意点は
自動車用のシートヒーターは電気式ですから、もちろん電源は車本体から取る事になります。電源の供給源としては、シガーソケットを利用するタイプが多いのですが、本格的なものでは直接ダッシュボード内の配線と繋ぐタイプもあり、こちらはプロのショップスタッフに施工を依頼する必要が出てきます。
前者のタイプはセッティング方法も大変シンプル。シートカバーを剥がし、シートヒーターの本体を適切な位置に貼り付けて配線を足元の床面に出し、シートカバーを元通りにして、シガーソケットに取り付けたコントロールパネルに配線を接続するというもの。配線をブラブラさせず、足で蹴飛ばさない様上手く引き回すというのが取り付けのコツで、100均ショップで配線用クリップ等を購入し足元を迂回して固定する等、上手く調整してみると良いでしょう。

★シートヒーターは注意しないとバッテリーに負担を
メリットばかり強調してきた後付け型自動車用シートヒーターにもデメリットはあります。それは必要な電力を車から直接取っている為、愛車のバッテリーに対し一層の負担を掛けてしまうという事。シートヒーターの必要以上の温度かつ必要以上の長時間運転は、そのままバッテリー上がりのリスクへも直結しかねません。
カーエアコン同様、シートヒーターに関しても必要以上の運転は避け、バッテリーに負担を掛けないというのはドライバーとして当然の務め。温度調整をこまめにしたり、十分シートが温まったらしばらくは電源をオフにして我慢する、といった工夫も大事でしょう。

★同乗者の快適を優先し残りのシートにもシートヒーターを
冬場のロングドライブ、レジャーも大抵は1人という場合であれば、シートヒーターも運転席の1つで十分、という事になりますが、家族や友人など同乗者が出るパターンが高頻度で想定される場合、車内全体の快適さを優先し、多少はコストは掛かっても全ての座席についてシートヒーターを取り付ける事も検討すべきでしょう。
配線の取り回しは更に複雑となりますが、始めから前部座席と同じシリーズの製品で揃えれば扱いも一緒で、管理もかなり楽となります。もちろん消費する電力もより大きくなりますから、更に慎重な電源管理が必要となります。